イントロダクション

IRISA(イリーザ)/RTは、 IRISA(イリーザ)マルチメディア・コミュニケーション・サーバーの中心となるランタイム・モジュールです。

CRM(Customer Relationship Management)およびEコマース・ソリューションでは、 すべての外部通信チャネルに、堅牢かつ先進的なインフラストラクチャが求められます。

IRISA(イリーザ) は、そのような厳しい要件を満たすために開発されました。 これにより、戦略的なプロジェクトを成功に導くことができます。

IRISA(イリーザ)/RT では、さまざまなメディア・タイプの統合、 一元化された管理ツール、 効率的な開発方式、 そしてレガシー・システムへのアクセス・メカニズムが提供されます。

主な機能

アーキテクチャーの原理

IRISA(イリーザ)/RTの構造は、 階層アーキテクチャーになっていて、 マルチメディア・サービスの運用に必要な機能(監視、処理、管理など)ごとに、 分散処理サブシステムの階層に分かれています。

サブシステムは異なるプラットフォームに分散させることができ、 DRIプロトコル(Distributed Resources Interface)を利用して相互にネットワークを組んで通信することができます。

DRIはTCP/IPを使用した非同期通信バスで、 IRISA(イリーザ)の通信プロトコルとしてデータメディア社によって設計されました。 アプリケーションをはじめとするサブシステムは、 DRIを利用し、ローカルに(1つのマシンの中で)相互通信したり、 複数のマシン間で通信します。 ビジネスの規模が大きくなっても、 このメカニズムにより、 IRISA(イリーザ)システムを拡張できます。

IRISA(イリーザ)/RTの機能

       メディアごとの 通信レイヤー(X25、ISDN、HTTP)

       呼分配のためのサブシステム(X25およびISDN用)

       コンテキスト管理およびセッション管理用のサブシステム(PM)

       サンプルのDRIサーバー:サンプルレガシー・システムやバックオフィス・システムにアクセス

       一元化された管理 および監視用のサブシステム: 

       モニターおよびディレクトリー・ネーム・サーバー・サブシステム(BRK)

       レポート作成サブシステム(LOG) 

       使用許諾管理 サブシステム(LIC)

       SNMP監視用のサブシステム(SNMP)

冗長度/復元能力

       分散アーキテクチャーによって、 障害時に備えた冗長度復元能力を確保します。

       BRKサブシステムによって他のサブシステムすべてを監視し、 障害が発生したら自動的にそれらのサブシステムを再起動します。

       IRISA(イリーザ)/RTには、グループ管理メカニズムがあり、 同じ機能(グループ)を管理する一連のプロセスにおいて、 負荷分散が可能です。 グループ間での負荷分散ルールにより、 グループに含まれるサブシステムの機能障害を回避できます。

パフォーマンス

       分散アーキテクチャーより、パフォーマンス要件に対応します。

       IRISA(イリーザ)/RTは、 マルチプロセスおよび シングルプロセス両方のアプリケーションの実行時環境で、 スレッド/プロセスを管理します。

メディア

IRISA(イリーザ)/RTには、 以下の標準ツールがあります。

       X25ネットワーク用:

       X25通信に特化した通信サブシステム

       キャラクター・モード端末とパケット・モードのX25サーバーとの間で通信を可能にする、 X29/X3、X25ネットワークへのビデオテックス・アクセス・ポイント(PADサブシステム)

       画面/ページ・エディター

       Minitelエミュレータ(IP)

       ISDNまたはPSTNネットワーク用 :

       音声カード(電話交換機能)を管理するためのIVRサブシステム

ほとんどの標準音声フォーマット(RIFF WAVE、AU、G711 A-lawおよび MU-law、 G721、G723、DVI、PCM、ADPCM) を作成し操作できる音声処理ツール

       インターネット/イントラネット/WAP/HDML用 :

       CGI (Common Gateway Interface: 共通ゲートウェイ・インターフェース)、 NetscapeのNSAPI(Netscape Application Programming Interface:Netscapeアプリケーション・プログラム・インターフェース)、 MicrosoftのISAPI(Internet Server API:インターネット・サーバーAPI)、 またはサーブレット・テクノロジーに基づく、動的なWebサービスの実行環境。 ウェブ・サーバー(Netscape、Microsoftのインターネット・サーバー、 Apache)の種類に応じて、HTTPサブシステム経由でIRISA(イリーザ)環境(管理、 監視、およびログ管理用)に統合

       コンテキストおよびセッション管理メカニズム

       アプリケーション開発用のHTML、HDMLおよびWMLオブジェクト

       すべてのメディア共通:

       サンプル・アプリケーション

       開発ライブラリー

       外部のアプリケーションまたは情報システムへアクセスするサンプルDRIサーバー

       統合された管理およびモニター・ツール

       最先端のメディアのサポート(WAP、インタラクティブTVなど)

管理/監視

次の3つの監視レベルがあります。

       BRKサブシステムには、 一元化されたリアルタイム監視機能があり、 サブシステムを停止させたり、再起動させることができる

       ほとんどのサブシステムには、モニターのためのGUIツールが付属している

       SNMP監視サブシステムを使った、 Tivoli、Openview、SunNet Managerなどの管理フレームワークへの統合ができる

レポート作成:

       LOGサブシステムは、 リアルタイム・レポート作成のための、効率的で一元化されたメカニズムです。 LOG サブシステムで集められたデータはテキスト・ファイルで保存されるので、 どのようなツールでも扱うことができます。 アクティブなサブシステムによってログに記録されたそれぞれのイベントは、 収集されて日付順に並べられ、 「イベント・コード」により識別されます。

       LOGサブシステムは、 オペレーティング・システムのUNIX SyslogまたはNTイベント・ログ・メカニズムを利用して通信します。 これにより、 IRISA(イリーザ)をオペレーティング・システムの標準的な管理プロセスに統合できるようになります。

利点

IRISA(イリーザ)/RTには次のようなグローバル機能があります。

       全種類のチャネルの管理(X25ネットワーク、ISDN、HTTP)

       マルチチャネル・ソリューション の全フェーズの管理に加えて、 マルチメディア・サービスの開発サイクルを扱う一連のツール

       すべての通信チャネルのための共通管理方式。 これにより、IRISA(イリーザ)ベースのシステムを容易に採用することができます。

       メディアの種類ごとに統合された 構成および監視ツールがあります。

       異種メディア間での効率的な開発方式(イベント指向およびオブジェクト指向)や、 マルチメディア・アプリケーションを開発するためのすべてのライブラリーが提供されており、 これらをIRISA(イリーザ)/DK開発環境で使用することでさらに効率的な開発が行えます。

       拡張が容易

       実績のあるパフォーマンス安定性

       使用されている通信インフラストラクチャーからに依存しない

       マルチ・プラットフォーム対応

       分散アーキテクチャーのため、 既存のすべてのIT環境へスムーズに適応可能。 IRISA(イリーザ)コンポーネントを別々のマシンにインストールし、 TCP/IP経由で通信することが可能です。

特長

       すべてのメディアに対応した単一および開放型アーキテクチャー

       マルチ・プラットフォーム

       分散処理アーキテクチャー

       メディアに共通の インタラクション・マネジメント手法

       メディアに共通の 独創的な開発方式

       メディアに共通のグラフィカルかつ統合されたコンフィギュレーション、監視、および管理ツール